レタトルチド記録アプリ|TRIUMPH試験の参加者のための記録
レタトルチドはまだ開発中の薬です。TRIUMPH試験に参加している方へ、週1回の注射、増量のステップについてこれまでにわかっていることと、記録しておきたいことをまとめました。
覚えておきたいこと
- レタトルチドは米国のどこでも承認されておらず、合法的に使えるのは臨床試験の参加者だけです。
- GIP、GLP-1、グルカゴンの3つの受容体に作用する、週1回の注射薬です。
- TRIUMPH-1では、2 mgから始めて4週間ごとに4、9、12 mgまで増量しました。
- FDAは、オンラインで「研究用」のレタトルチドを販売する業者に警告しています。それらの製品は承認されていません。
- 用量はすべて試験の実施計画書と試験チームが決めます。自分の記録は、あくまで自分の情報を整理しておくためのものです。
治験コーディネーターから、ブランド名ではなくコードが書かれたキットと、1年半にわたる来院スケジュールを渡されます。自分がレタトルチド、あるいはプラセボを使っていて、週1回注射することはわかっています。ほしいのは、来院と来院のあいだに起きたことを覚えておくための、シンプルな方法です。
このページは、そんな立場にいる方のためのものです。レタトルチドは承認された治療薬ではなく、私たちもそのようには扱いません。これまでにわかっていることと、自分の記録がどう役立つかを紹介します。
レタトルチドとは?承認されている?
レタトルチドは、Lillyが開発している週1回の注射薬です。1つの分子で、GIP、GLP-1、グルカゴンの3つのホルモン受容体を活性化します。チルゼパチド(Mounjaro、Zepbound)は最初の2つに、セマグルチドはGLP-1だけに作用します。
FDAの承認は受けていません。2026年7月、Lillyは2027年第1四半期にレタトルチドをFDAに申請する予定だと発表しました。判断が出るまでは、合法的に使えるのは臨床試験に参加している人だけです。
TRIUMPH試験とは?
TRIUMPHは、レタトルチドについてのLillyの主要な第3相試験プログラムの名前です。これまでに報告されている結果には、次のものがあります。
- TRIUMPH-1:糖尿病のない、肥満または過体重の成人2,339人を80週間。2026年9月にNew England Journal of Medicineに掲載されました。
- TRIUMPH-2:2型糖尿病があり、肥満または過体重の成人1,152人を80週間。
- TRIUMPH-3:高度肥満で心疾患がすでにある成人1,949人を80週間。
- TRIUMPH-4:肥満または過体重で、膝の変形性関節症がある成人。
Lillyは、睡眠時無呼吸、腰痛、心臓と腎臓の転帰、脂肪肝についてもレタトルチドを研究しています。これまでに報告されたTRIUMPH試験は二重盲検のプラセボ対照試験だったため、参加者は自分がどちらのグループにいるかを知りませんでした。
試験では、どのように投与された?
TRIUMPH-1では、全員が週1回2 mgから始め、4週間ごとに増量して、4、9、12 mgのいずれかの目標用量に達しました。用量を恒久的に下げることは2回まで認められていました。ほかのTRIUMPH試験では9 mgと12 mgが使われ、4 mgを加えた試験もありました。
あなた自身のスケジュールは、このまとめではなく、参加している試験の実施計画書で決まります。キット、用量、タイミングについて少しでもわからないことがあれば、試験チームに連絡してください。
これまでの試験でわかったことは?
TRIUMPH-1では、治療を続けたかどうかにかかわらず全員を含めた80週時点の平均体重変化は、4、9、12 mgで−17.6%、−23.7%、−25.0%で、プラセボでは−3.9%でした。TRIUMPH-2とTRIUMPH-3では、Lillyは最大でそれぞれ−20.8%と−22.6%の平均を報告しています。
これらは、まだ分析と審査が続いている研究のグループ平均です。最も多かった副作用は胃腸に関するものでした。また、異常感覚(ジセステジア)と呼ばれる皮膚の違和感も、プラセボより多く報告されました。数字についてはレタトルチドの副作用のページで紹介しています。
私たちなら、これを記録します
公式の記録は試験側が管理します。ここに挙げるのは、来院を楽にしてくれる、自分用のメモです。
- 毎週の注射と、その曜日・時間。 注射がずれたときも、チームに聞かれたら、どれだけ遅れたかを正確に答えられます。
- 注射部位。 部位をローテーションし、赤みやかゆみがあれば記録しておくと役立ちます。試験では注射部位の反応が報告されています。
- 来院のあいだの副作用。 吐き気、便秘、下痢、皮膚の違和感を毎日程度づけし、それぞれが始まった日付も記録します。
- めまいやふらつき。 TRIUMPH-1では、低血圧がプラセボよりレタトルチドで多く報告されました。
- 来院日と用量の変更。 自分の記録を試験のカレンダーとそろえるために。
Holtは週1回の注射をリマインダーとロック画面のLive Activityで記録し、ローテーションの次の場所を提案しながら注射部位を管理し、副作用のスライダーを投与日と並べて表示します。無料でダウンロードでき、任意のサブスクリプションもあります。試験チームの指示が常に最優先です。
Holtで毎週の注射の記録を自分用に残すHoltの画面を見てみましょう
実際のアプリの画面です。記録して、振り返って、共有する場所をそのままお見せします。

薬の濃度と次回の投与 
Ottoが次の注射部位を提案します 
すべての投与と注射部位
よくある質問
レタトルチドはFDAに承認されている?
いいえ。2026年11月時点では開発中の薬です。Lillyは、2027年第1四半期にレタトルチドをFDAに申請する予定だとしています。
臨床試験以外でレタトルチドを入手できる?
合法的にはできません。Lillyはこの分子を人への使用のために販売・宣伝することはできないとしており、FDAは「研究目的」と表示してレタトルチドを販売するウェブサイトに警告書を送っています。
レタトルチドはチルゼパチドとどう違う?
チルゼパチドはGIPとGLP-1の受容体に作用します。レタトルチドはさらにグルカゴン受容体にも作用するため、トリプルアゴニストと呼ばれることがよくあります。
試験で記録をとっていても、自分で投与を記録したほうがいい?
公式の記録は試験側が管理します。来院のあいだの体調や使った部位を自分で記録しておくと、チームからの質問に正確に答えやすくなります。
参考文献
- Retatrutide, a Triple Hormone Receptor Agonist, for Treatment of Obesity (TRIUMPH-1) — New England Journal of Medicine
- What are the preliminary results of retatrutide from TRIUMPH-1? — Eli Lilly and Company (Lilly Medical)
- Lilly's triple agonist, retatrutide, successful in two additional Phase 3 obesity trials (July 23, 2026) — Eli Lilly and Company
- FDA's concerns with unapproved GLP-1 drugs used for weight loss — U.S. Food and Drug Administration
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