GLP-1の副作用|よくあるもの・重大なもの・記録すること
セマグルチドとチルゼパチドでよく見られるGLP-1の副作用、それが出やすい時期、医師に相談すべき危険な兆候、そして記録がどう役立つかを解説します。
覚えておきたいこと
- 最も多いのは胃腸の副作用で、体が用量に慣れるにつれて落ち着くことがよくあります。
- 副作用は、薬を始めたときと増量のたびに集中しがちです。
- 添付文書には、膵炎、胆のうの問題、脱水による腎臓の問題など、重大ですが頻度の低いリスクも記載されています。
- 投与と並べて症状を記録すると、パターンが見え、処方医との会話も実りあるものになります。
初めて増量してから2日目の夜。1時間前にはおいしそうに見えた夕食も、今は半分食べただけで後悔しています。先週はなかった、船酔いのような低いむかつきがずっと続いている。これはふつうのこと?用量のせい?治まるの?
GLP-1を使っている多くの人にとって、正直な答えは「おそらくそう」「かなりの確率でそう」「たいていは治まる」です。「体が慣れている途中」と「誰かに連絡すべき」の違いを見分ける方法を紹介します。
よく見られる副作用は?
セマグルチド(Ozempic、Wegovy)とチルゼパチド(Mounjaro、Zepbound)の添付文書を通して、最も多く報告されている副作用は胃腸の症状です。
- 吐き気:とくに使い始めと増量のあと
- 下痢と嘔吐
- 便秘
- 腹痛、消化不良、お腹の張り
- 食欲の低下:想定どおりですが、十分に食べられているか気にかけておきたいもの
- だるさ
これらの薬は、胃が空になる速さをゆっくりにし、食欲のサインを静めます。それが薬の仕組みであり、最初に胃腸が反応するのもそのためです。
なぜ用量が変わるときに集中するの?
体が慣れるように、用量は少しずつ、たいていは4週間ごとに増やしていきます。副作用は、始めたときや増量したときの最初の数日にピークを迎え、その後落ち着く傾向があります。このリズムは、自分の体について知ることのできる最も役立つ情報です。ある症状が見慣れた「慣れの途中」なのか、何か新しいものなのかがわかるからです。
日々のよくある副作用に役立つことは?
臨床栄養の指針による一般的な方法です。ご自身の医療チームにも確認してください。
- 少なめに食べ、満腹の最初のサインで手を止めましょう。今は以前より早く満腹になります。
- とても脂っこいもの、揚げ物、こってりしたものは控えめに。 吐き気を悪化させることがよくあります。
- こまめに水分をとりましょう。 とくに嘔吐や下痢があるときは大切です。
- 少なくなった食事では、たんぱく質と食物繊維を先に。 便秘があるときは、食物繊維は少しずつ増やしましょう。
医師に相談すべき副作用は?
頻度は低いものの、添付文書に記載があり、すぐに対応が必要なものです。
- 膵炎:背中に広がることもある、強く続く腹痛。嘔吐を伴うことも伴わないこともあります
- 胆のうの問題:右上腹部の痛み、発熱、皮膚や白目の黄ばみ
- 腎臓の問題:嘔吐や下痢による脱水が腎機能に影響することがあります
- 低血糖:主にインスリンやスルホニル尿素薬と併用しているとき
- 重いアレルギー反応:顔、唇、のどの腫れ、呼吸困難
- 甲状腺C細胞腫瘍:添付文書に枠囲み警告があります。首のしこり、飲み込みにくさ、声のかすれがあれば伝えてください
私たちなら、これを記録します
途中でやめてしまう完璧な記録より、続けられる短い記録のほうが役立ちます。症状ごとに記録しておきたいことはこちらです。
- どんな症状で、どのくらい強いか:軽い、中くらい、強いで十分です。
- 前回の投与からどのくらいで始まったか:何時間後か、何日後か。
- どのくらい続いたか。
- その日に食べたものと飲んだもの。
- 効いたことがあれば、それも。
Holtはすべての記録を投与日と増量のタイミングに並べて表示するので、「増量してから悪化した」が、思い出すものではなく目で見えるものになります。
Holtで投与と並べて副作用を記録するHoltの画面を見てみましょう
実際のアプリの画面です。記録して、振り返って、共有する場所をそのままお見せします。

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薬の濃度と次回の投与 
次回の受診に使えるレポート
よくある質問
GLP-1の副作用はどのくらい続く?
多くの人では、胃腸の副作用は使い始めや増量の数日後に最も目立ち、その後の数週間で落ち着いていきます。ただし個人差があります。副作用が強い場合や治まらない場合は、処方医に相談してください。
用量が多いほど副作用はつらくなる?
添付文書に載っている臨床試験では、胃腸の副作用は増量に伴って多くなるのが一般的でした。用量を少しずつ増やす理由のひとつはそこにあります。
気分が悪くなったら、GLP-1をやめるべき?
処方医に相談せずに、薬をやめたり変えたりしないでください。今の用量を長めに続けるか、調整するか、ほかの原因を調べるかを、処方医が判断してくれます。
副作用について、何を書き留めればいい?
症状、その強さ、前回の投与からどのくらいで始まったか、どのくらい続いたか、何か効いたこと。まさにそれが、パターンを見えるようにしてくれます。
参考文献
- OZEMPIC (semaglutide) injection — Full Prescribing Information — U.S. Food and Drug Administration
- WEGOVY (semaglutide) — Full Prescribing Information — U.S. Food and Drug Administration
- ZEPBOUND (tirzepatide) — Full Prescribing Information — U.S. Food and Drug Administration
- Nutritional priorities to support GLP-1 therapy for obesity (joint advisory) — ACLM, ASN, OMA and The Obesity Society, 2025
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